サイトの一部に成人向けコンテンツが存在する場合、Googleに対しどのように対応すれば良いかを解説します。
弊社では成人向けを主目的としたサイトへのコンサルティングは提供しておりません。
コミック販売サイトなど、サイトの一部に成人向け商品が含まれるサイトへのコンサルティングは可能ですが、成人向けを主目的としたサイトへのコンサルティングはお受けしておりません。
あらかじめご了承ください。
成人向けコンテンツの対応
Googleは成人向けコンテンツとして判断したページをタグ付けします。
サイトに成人向けコンテンツ、あるいは成人向けに近いコンテンツが含まれている場合、以下を認識しておきましょう。
- 成人向けコンテンツはセーフサーチの検索結果から除外される
- どのページが成人向けコンテンツなのかをGoogleに理解してもらうことでアダルトと非アダルトに見合った評価をしてもらい、成人向け以外のコンテンツへの悪影響をなくす
各ページが適切な評価を得られるように、成人向けと成人向けではないコンテンツを明確にすることが重要です。
成人向けコンテンツの分類方法
Googleの成人向けコンテンツとしてのタグ付け方法の分類は3パターンです。
- Googleが自動的に成人向けコンテンツと判断する
- セーフサーチ提案ツールによる申請を受けて判断する
- サイト運営者からのアプローチにより判断する
順番に解説します。
Googleが自動的に成人向けコンテンツを判断
Googleが自動的に成人向けコンテンツを判断するケースではGoogleがページを巡回し、ページの内容を元にアダルトコンテンツのタグ付けをします。
明確に意図したものではなくても、商品名や隠語などで成人向けコンテンツと判断されることもあります。
そのため成人向け以外のコンテンツの場合にはコンテンツの記載方法に注意が必要です。
(例:医療や芸術のコンテンツの一部で、成人向けコンテンツではないが類似するコンテンツが含まれてしまう場合など)
もし成人向けではないコンテンツがセーフサーチの検索結果から除外された場合、コンテンツの見直しを行うことでセーフサーチの検索結果に再表示させることも可能です。
セーフサーチ提案ツールによる申請
セーフサーチの検索結果に成人向けコンテンツが表示される場合、URL単位でセーフサーチ提案ツールに成人向けコンテンツであることをGoogleへ申請できます。
セーフサーチ提案ツール
※Googleアカウントのログインが必要です。
申請後数日ほどで申請が通れば、当該のURLにアダルトコンテンツのダグ付けが行われ、セーフサーチの検索結果から除外されます。
申請が認められなかった場合はそのままセーフサーチの検索結果に表示されたままとなります。
サイト運営者からのアプローチ
サイト運営者が自らアダルトコンテンツのタグ付けをすることもできます。
成人向けコンテンツを含むページには、以下のいずれかのmetaタグを記載することでセーフサーチの検索結果から除外されるように指示することが可能です。
<meta name="rating" content="adult" />
<meta name="rating" content="RTA-5042-1996-1400-1577-RTA" />
タグ以外にも推奨される事項としては下記のようなものがあります。
- 成人向けコンテンツを別ドメイン・サブドメインや専用ディレクトリなどで運用
- サイト内のアダルト画像をアダルト専用フォルダに格納する(以下、引用のとおりGoogleが強く推奨)
サイトにアダルト画像が含まれている場合は、ウェブサイトの他の画像とは別に、これらの画像をグループ化することを強くおすすめします。例: http//www.example.com/adult/image.jpg
画像の SEO ベスト プラクティス | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for DevelopersGoogle 検索では、ウェブ上にある画像を検索できます。画像のキャプションやバッジなど、画像に関する SEO のおすすめの方法をご確認ください。
Googleが成人向けコンテンツを判断しやすくするためにこのような対策も検討すると良いでしょう。
成人向けコンテンツの注意点
成人向けコンテンツでは次のような注意点があります。
構造化マークアップについて
アダルトコンテンツはGoogleがサポートしている構造化マークアップの制限があります。
- Productや評論家レビューは成人向けコンテンツのマークアップは不可
- 他の構造化マークアップについてもリッチリザルトの対象外となる
年齢認証ページの表示
成人向けページへのアクセスでユーザーに年齢認証を表示、Googleクローラーに年齢認証ページを表示させないことは通常クローキングにはなりません。
ただしクローキングとは別に実装の際には前後の検索流入などの数値をしっかり確認しておきましょう。