検索順位とCTRを考慮したタイトルタグとメタディスクリプションの記載方法

検索結果(SERP)を考慮したタイトルタグとメタディスクリプションの記載方法について解説します。

タイトルタグとメタディスクリプションが検索結果に与える影響

はじめにタイトルタグとメタディスクリプションの検索結果に与える影響について知っておきましょう。

検索結果上の表示

タイトルタグはページ内容表記の青いリンク部分、メタディスクリプションはスニペット(説明文)箇所に反映されます。

例外として、タイトルはGoogleが自動生成したり、スニペットはメタディスクリプション以外に構造化データや本文から引用されることもあります。
検索キーワードに対してGoogle側で適切と考えたものを表示するので原則的にサイトオーナー側でコントロールすることはできません。

検索順位への影響

タイトルタグは検索順位に影響しますが、メタディスクリプションは順位に直接的に影響しません。

メタディスクリプションを順位に直接的に使用しないことはGoogleの公式サイト(英語)にも表記されています。

“Even though we sometimes use the description meta tag for the snippets we show, we still don’t use the description meta tag in our ranking.”
・引用元Google does not use the keywords meta tag in web ranking

クリック率への影響

タイトルタグとメタディスクリプションは検索結果に表示されることが多いため、クリック率に影響します。

そのため、できるだけわかりやすい内容で記述する必要があります。

<悪い例>
タイトルタグとメタディスクリプションからページの内容が類推しにくい

タイトル:Tシャツについて
メタディスクリプション:Tシャツについて解説します。

<良い例>
タイトルタグとメタディスクリプションからおおよそのページの内容がわかる

タイトル:図解でわかるTシャツのきれいなたたみ方
メタディスクリプション:意外と知らないという人が多いTシャツのきれいなたたみ方を図解でわかりやすく解説します。手順を動画でも確認可能です。

タイトルタグの品質を高める方法

タイトルタグの品質を高める具体的な方法について解説します。

タイトルタグ設定のポイント

Googleはページの内容を理解する手段の一つとしてタイトルタグを利用します。
そのため、ページの内容を正確に、簡素に記述することが重要です。

決まった文字数はありませんが、目安として40文字前後で設定すると良いでしょう。

また言葉の正確性も重要です。

40文字前後で設定することに気を取られてしまい、言葉の省略・通称での記載をするとGoogleが正しく言葉を理解できないことがあります。
あくまで正確な言葉(検索クエリや具体的な言葉・組織名)を使用することに注意しましょう。

良くないタイトルタグの設定例)
代表取締役の紹介

良いタイトルタグの設定例)
◯◯代表取締役の紹介

タイトルタグにはサイト名を入れる

キーワードとは別に、各ページタイトルタグにサイト名も含めましょう。

ページタイトルだけの記載でも問題ありませんが、サイト名を入れておくことで検索結果上にサイト名を表示させたり、Googleへサイト名を伝えることができます。
サイト名を入れる場合は、ハイフン(-)、コロン(:)、パイプ(|)の半角区切り文字を使い、例えば以下のように記載してください。

テンプレート
<title>ページタイトル – サイト名</title>

具体例
<title>事業紹介 – 株式会社クヌギ</title>

Googleが同義語として理解している場合には同義語で対応可能

Googleが同義語を理解している場合には同義語をひとつタイトルに入れるだけでも検索結果で上位表示することが可能です。

例えば「登山」「山登り」はGoogleによって同義語として見られています。

このような場合、タイトルタグに「登山(山登り)の始め方」のような記述をしなくとも「登山の始め方」と記述をすると「登山」「山登り」のいずれのキーワードもカバーされます。


(「登山 初心者」「山登り 初心者」の検索結果。上位サイトには「登山」しか入っていませんがランキングにはほぼ違いがありません)

タイトルタグはページ内容と一致させる

ページの内容とタイトルタグの内容が合致していないような場合やタイトルタグが設定されていない場合、Googleがきちんとページ内容を理解しにくくなる可能性が高いです。

不適切なタイトル(ページ内容と一致していないタイトル)、未設定のタイトルといった状況下では下記のような現象が起こることがあります。

  • 特定のキーワードで表示されにくくなる(タイトルからページの内容を理解しにくいため)
  • タイトルタグを無視し、Google側で自動生成をする

過度な文言は記載しない

タイトルタグは検索結果上でも目立つ箇所に反映され、クリック率にも大きく影響します。
ただし「【永久保存版】」など、いわゆる「釣り」のような文言は内容と一致していないとユーザーの離脱などを高めてしまう可能性もあります。なるべく使用しないようにしましょう。

メタディスクリプションの品質を高める方法

メタディスクリプションの品質を高める具体的な方法について解説します。

重要な単語を含めた要約文を記載する

メタディスクリプションではページで狙っているキーワードを含め、そのページの重要な要素や単語を含め、ページ固有の要約文にすることでクリック率を上昇させられる可能性があります。

また通販サイトなどの一覧ページでは、テンプレートの文章を作成、商品アイテムを入れ替える手法を使うと設定が容易です。

・テンプレート例
(キーワード)の通販の商品一覧。ユーザーからのレビューなども紹介しています。今なら5,000円以上の購入で送料無料。

・展開例
板チョコレートの通販の商品一覧。ユーザーからのレビューなども紹介しています。今なら5,000円以上の購入で送料無料。
マシュマロの通販の商品一覧。ユーザーからのレビューなども紹介しています。今なら5,000円以上の購入で送料無料。

メタディスクリプションは直接的にランキングには関わらない要素ですが、タイトルタグと同じく過度な釣り文言はユーザー体験を損ねることがあるため注意しましょう。

メタディスクリプションは作業工数を検討する

Googleは同じページでも検索キーワードに対して適切な箇所を引用しスニペットに表示します。


(「横浜観光」「横浜観光 今すぐ」の例。同じサイトが1位ですがスニペットの表記が異なる)

このようにキーワードに合わせて引用元が変化するため、メタディスクリプションが使用されないケースは多いです。
そのためメタディスクリプションを記述するための作業に時間を割く必要があるかは十分に検討する必要があります。

ランキングに直接関わらない部分ということもあるため、場合によっては記述をせずにGoogleの自動生成に依存してしまうというのも一つの手段と言えるでしょう。

タイトルタグ、またはメタディスクリプションの改善タイミング

タイトルタグやメタディスクリプションは1回設定したら終了、というわけではなく、定期的に観測し、改善することが好ましいです。

CTRが類似キーワードの中でも低い時に改善する

Search Consoleで類似したキーワードのランキングをグルーピングして比較してみましょう。
通常、類似したキーワードであれば似たような順位やCTRになります。

比較をしてみて明らかにCTRが低いようなケースではタイトルタグやメタディスクリプションが良くない可能性があります。

よくあるケースとして下記のようなものがあります。

  • 競合と比較してタイトルや説明文が目立たない
  • タイトルが自動生成されてしまっている(タイトルタグの設定ミスや、長すぎるようなケースで起こりうる)
  • 説明文の表示がおかしい(メタディスクリプションにキーワードが入っていないなどのミスが起こっているなど)

実際にCTRの低いキーワードで検索してみて、自分のサイトがどのように見ているのかを調査の上、タイトルタグやメタディスクリプションの改善を行っていきましょう。

順位が上がらない時に改善する

コンテンツを生成したものの思ったように順位が上がらないケースでもタイトルタグを見直すことで改善するケースがあります。

例1)
タイトルタグを正確に記載していないケース

例えば醤油ラーメンの作り方を作っているページなのにタイトルタグに「ラーメンの作り方」と書かれているようなケースがあります。
本来は「醤油ラーメン 作り方」のようなキーワードで集客ができるはずですが、タイトルタグに「ラーメンの作り方」としか書かれていないため検索エンジンが適切にページの意味を理解することができません。
タイトルタグを「醤油ラーメンの作り方」と設定することで、「醤油ラーメン 作り方」などのキーワードで集客することが可能です。

例2)
タイトルタグには記載されているがページの中にキーワードが記載されていないケース

例1の逆でタイトルタグにはキーワードが記載されているものの、ページのコンテンツ内にキーワードが記載されていないようなケースもタイトルタグとページの内容が一致していないため検索エンジンがページの内容を理解できないことがあります。
同じ例で言うとタイトルタグに「醤油ラーメンの作り方」と記述されているものの、コンテンツ内に「醤油」と入っていないような場合です。

この場合、タイトルタグに合わせてコンテンツの中にも「醤油」を含めることで検索エンジンにコンテンツ内容を理解させやすくできます。

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